PTSDに新たな希望

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心的外傷後ストレス障害(PTSD)というのを聞いたことがないだろうか。PTSD(post Traumatic stress Disorderの略語)は心的外傷後ストレス障害という意味。つまり、「トラウマ(心的外傷)」となる、心に受けた衝撃的な傷が元で後に生じる様々なストレス障害のことである。

心的外傷は、怪我と同じく、外傷体験直後に応急処置をすることで、その後のPTSD症状を緩和させることができるとしている。基本は、「安心感」を与えること。及び、「自己コントロール感」を取り戻すこと。

そんな中、富山大学の井ノ口馨教授らが動物実験で脳が短期の記憶をとどめる部分では、神経細胞を次々に作り出すことで、恐怖などの記憶を消し去っていることを突き止めた。これはPTSDなどの治療につながる成果だとしている。

詳しい仕組みは不明だが、人間の記憶は、脳の「海馬」と呼ばれる部分に保存されるとしている。その後、整理され半年~3年で大脳皮質へ移り、長期の記憶になるとわかった。

PTSDの発生メカニズムは、大人は「自我」と呼ばれる現実検討機能が備わっているので、日常生活のさまざまな刺激に対して、健全に対応することができます。しかし、突然の事故や事件などの場合、自我のコントロールを超えた暴力的・侵入的な刺激に対して対応ができません。

トラウマには、事故・災害等に受ける急性の外傷と、虐待、いじめ等で受ける慢性の外傷がありこの時に受けた傷が「トラウマ(心的外傷)」となるのです。

教授らは、「海馬」で神経細胞の新生が盛んなマウスと、盛んでないマウス用い、恐怖を感じる程度の電気ショックを加え、その記憶を調査。結果、細胞新生が少ないと恐怖の記憶が海馬にとどまり、細胞新生が盛んだと移りやすいことが判明したと話す。

このことから、恐怖などの記憶がいつまでも海馬にとどまっていると、何かにつけて思い出しやすく、PTSDの症状が長引くと考えられ、「海馬の神経新生を活発にする薬剤を開発すればPTSDの治療に役立つ」としている。 患者にとっては新薬の開発に期待をする声も出始めるのではないだろうか。





「恐怖の記憶」消す仕組み解明…PTSD治療にも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091113-00000035-yom-sci




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